DaVinci Resolve for iPadが公開されました

DaVinci ResolveがiPad版を公開しました。ハリウッド映画と同じカラーコレクションおよび編集ツールをiPadで使用。Blackmagic Cloudによるマルチユーザー・コラボレーション、AIベースのMagic Mask、音声分離、会話レベラーなどにも対応!ということです。

DaVinci Resolveとは?

今でこそ無料の映像編集ソフトの一つと広く知られていますが、FairlightもFusionもカットページもないカラーグレーディング専門ソフトウェアだった時代はそれこそ億単位の装置に使われていたソフトウェアで、しかも年間費用が別途数十万はかかっていたという代物が原形のDaVinci Resolveです。今は無料ということでありがたく使わせてもらいましょう。

ということで、何はともあれ手元のiPad(第8世代)とiPad Proで試してみます。

https://apps.apple.com/jp/app/davinci-resolve-for-ipad/id1581363826

iPad8でDaVinci Resolve for iPadを試してみた

DaVinci Resolve for iPadをiPadでダウンロードして、アプリを立ち上げるとこんな感じに立ち上がりました。かなり殺風景ではあります。パソコン版のDaVinci Resolveを使ったことがある人にはこの画面は馴染みがありますが、初心者には何が何だか分からないでしょうね。

DaVinci Resolve for iPadはカットページで起動する

DaVinci Resolveが起動した時のこの画面がカットページと呼ばれる画面です。ここに撮影した素材や画像などを読み込んで並べていくと一本の動画になるわけです。

メディアを読み込んでみる

DaVinci Resolveの左側のペインの「Import Media」を押すと写真アプリではなくiCloud Driveが表示されました。どうやらiCloud Driveの共有経由でメディアを読み込むようです。Macと連携している人ならひとまずMacのデスクトップにでもファイルを置いて読み込んでみるといいです。

写真からもメディアを読み込んでクリップを並べてみる

Import from Photosを使って写真アプリからメディアにアクセスできる

「Import Media」「Import Folder」ボタンは先ほどのiCloud Driveが表示されますが、「Import from Photos」を使うとAppleの写真アプリが立ち上がります。こちらの方が使い慣れている人が多い気がしますけど、どうでしょうか。

DaVinci Resolveではメディアを読み込むとプロジェクトフレームレートを変更しますか?というアラートが出ることがありますが、ここでは変更を選びました。

指でドラッグ&ドロップして読み込んだ左側のメディアを下のエリア(タイムライン)に並べていきます。簡単に繋がっていきますね。

クリップの前後を詰める(トリム)

丸々タイムラインにドラッグ&ドロップしたので余りにも大きすぎます。トリムしていきます。

タイムラインに並べたクリップの左端を触ってみました。エッジが緑色になり、][のようなアイコンがフローティングして着いてくるので左右に動かして長さを詰めます。正確にやるのは指先の感覚に全てを委ねられてるように見えますね。上に表示される+12+13+14という箇所を参考に詰めます。

もう一つのクリップをトリムする方法

まず左側にメディアを読み込んだ後にそのメディアをダブルタップします。そのクリップの中身がビューアに表示されます。そのビューア下に(ここでは473 472 471といった感じで)数字付きのタイムラインが現れるので、ここでクリップの左右にある[ や ]を動かしてトリムします。トリムした後に下のタイムラインにドラッグ&ドロップします。

画角もスマホ向けやインスタ向けに簡単に変えられる

ビューアすぐ上のボタンを押すとフルHD、ポートレート、正方形の選択肢がでてきました。ここで出力する映像の画角を縦長や横長にできるようです。スマホ撮影素材なのでポートレートに画角を変更してみました。

サイズが小さいのでインスペクタの変形>ズームからややサイズを大きくしました。2.25になってますね。

インスペクタにはサイズや位置調整だけでなくスタビライザーもある

スクリーン右上のインスペクタを押すと大きなエリアが右端に現れます。ズームや不透明度などの調整はもちろんですが、スタビライザーも搭載していました。スタビライゼーションから「スタビライズ」を押すだけで撮影時の手ぶれを補正してくれます。DaVinci Resolveのスタビライザーは結構優秀です。

タイトルを使ってテキストを入れてみる

DaVinci Resolveの画面上部にタイトルというボタンがあります。ここからテキスト+を選んでみました。ドラッグ&ドロップでタイムラインまで運ぶとタイムラインに二番目のトラックが現れるので、ここで手を離すと追加できるので、表示したい長さにトリムします。

文字の変更はインスペクタから行います。ここでフォントやカラーも選べます。ここではそのまま使いました。

読みやすくするために黒フチも付けてみました。文字が欠けてますが、インスペクタのシェーディングというボタンをおすとシェーディングエレメントが表示されます。エレメントを選択から2を選んで有効にチェックを入れると赤いフチがデフォルトで追加されました。ここではカラーを赤から黒に変更します。

作成した動画の書き出しはExportからです

インスペクタの隣の隣にあるExportボタンが動画の書き出しです。このボタンを押すとH.264やYoutubeそしてShareという項目も現れます。Shareは直接Messageの友達に送れるようになってました。

DaVinci Resolve for iPadの位置付けはパソコン版で重いRAWデータをいじるのとは異なり、スマホで撮った映像データをiCloud経由で素早く取り込んで、パパッと簡単な編集をして書き出すお手軽さといったところなのだろうと思いました。

エフェクトも使ってみる

コントラストポップは見た目のわかりやすい効果的なエフェクトなので表示してみようとしたらこうなりました。購入が必要なようですね。ここではNot Yetを押しましょうか。

そのままいじっていたらクラッシュしてデータが消えてしまいました。

ということで、次回iPad Proを使ってカラーページも試してみます。

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