DaVinci Resolve for iPadのカラーページ

今回はDavinci Resolveのカラーページを少しいじってみます。

前回の記事でDaVinci Resolve for iPadを小一時間カットページをまずは触ってみました。

DaVinci ResolveがiPad版を公開しました。ハリウッド映画と同じカラーコレクションおよび編集ツールをiPadで使用。Blackmagic Cloudによるマルチユーザー・コラボレーション、AIベースのMagic Mask、音声分離、会話レベラーなどにも対応!ということです。

カラーページとは?

カラーページはDaVinci Resolve for iPadの肝入り機能が凝縮された、エッセンスが詰め込まれたページと言えます。DaVinci Resolveは今こそ機能満載の汎用ソフトではありますが、本来、映像の色を編集するために開発された経緯があります。ということで見てみましょう。

ビューア領域をちょっと広くできる

マルチモニター環境のPCとは異なり、iPadという小さな画面環境を駆使するには、ビューの切り替えを駆使することとなります。Clipsをタップすれば中段のサムネイルが消えるため、画面が少しだけ広くなります。

まずはノードを作ってみる

ノードとは?

画面右上のボタンを押すと一個「01」と書かれた四角い枠が出てきました。これがノードです。線でつながった図をノードグラフと言います。選択されているのでノードに赤い枠が出てますね。このノードを選択した状態で色々な調整(明るさや色など)をしていきます。

この映像はiPhoneで夜中に撮ったので非常にノイズが乗ってます。まずはノイズを取り除こうと思います。そこで便利なのは画面左のカメラRAWを押して出てくるモーションエフェクトです。

モーションエフェクトでノイズを取り除く

モーションエフェクトを開くとノイズ除去という項目が出てきます。試しに数値を変えようとタップしたところ、なんとテンキーパッドが立ち上がりました。微妙な調整は指先では難しいからでしょうか。数値ででもできるわけですね。

すると購入画面が前回同様に出てきてしまい、Not yetを選びましたが、このようになってしまいました。ノイズ除去機能も有料のようですね。とりあえずノイズ除去は無かったことにします。

ノードを削除する

01と書かれたノードをタップするとノードを削除できるようになってます。気を取り直して先に進むため、再度ノードを作成してみました。

プライマリー調整する

指先の指の腹をうまく使って調整していきます。ここではオフセットとゲイン、コントラストとティントをいじってみました。少し明るくして色のバランスをとっただけです。

新しいノードでカラーワーパーを使う

カラーワーパーもPC版と同じように使えるのでしょうか。これを使うと特定の色味を中心に周囲の色味をなだらかに変更できます。カラーワーパーの図をみながらスキントーンライン脇の点をライン側に寄せてみました。少しマゼンダよりのピンキーな顔色になりますね。

次はカラーワーパーのクロマ輝度という方を開いてみました。PC版にはある色の軸を調整する方法がiPad版では見当たりません。

そのまま続行します。少し色味を緑寄りに寄せて輝度を落としてみました。

グローエフェクトをかけてみる

新しいノードを作ってエフェクトをかけようと思います。グローという光が溢れる表現ができるものを使います。

適用すると設定がでてきます。これは有料ではないようですね。明るさのしきい値だけ変えてみました。

色味を古いシネマっぽくしてみる

カラースペース変換する

ここではカラーワーパーの前のノードに新しくノードを追加して、カラースペース変換のエフェクトをかけました。出力ガンマはCineon Film Logです。

さらにFilm Lutをあてる

カラースペース変換で使ったノードの次に新しくノードを作ってLutをあててみました。ここではFilm Looksというカテゴリからフィルムっぽい色味に変換できるLutを使ってみます。すると結構ビューアが小さくなってしまいましたね。

Lutを押してLutの一覧は閉じて、ノードとビューアの境界を動かすとだいぶ広くなりました。

Lutでハイライトが白く飛んでしまっているので最終調整のノードを追加して少し調整しました。比較するとレトロ感はだいぶ出たようです。

最後にフィルムグレインを載せたい

フィルム特有のざらつきを表現するため、最後にノードを作りエフェクトからフィルムグレインを選んでみました。すると画面がフリーズしてタップを受け付けなくなってしまいました。

ということでここまでにします。

コメントを残す