Cinematchプラグインとは?
Cinematchというプラグインがあります。有名なFilm Converterプラグインと同じベンダーから出ているプラグインです。このプラグインは別のカラーサイエンスで撮影された撮影ファイルの色をワンクリックでマッチさせてくれる機能を提供しています。カメラごとの特性を把握して自動でカラコレしてくれる優れものじゃないでしょうか。
ソースファイルのカメラ設定とターゲットファイルのカメラ設定があり、2つのカメラの設定をすることで色合わせをしてくれる仕組みとなっています。
と言うことで検証してみます。
まずはソースファイルを比較してみる

左が5DM4で撮ったCLOGで、右がBMPCCで撮ったBRAWです。コントラストがなく色が浅くなってるのがわかると思います。LOGやRAWの典型的な特徴ですね。
Cinematchプラグインにカメラ設定を適用
ソースファイルにカメラ設定を適用しました。この時点では何も変化ありません。
ターゲットファイルに相手側カメラ設定を適用
次に合わせる相手側のカメラの設定をします。これで2つのカメラの種類をプラグインに教えることになります。どうなるでしょうか?
CLOGのクリップにBRAWのプロファイルを適用してみましたが、左側のCLOGが真っ白になってしまいました。BRAWの階調を通り越して広くなってしまってます。
マニュアルカラーマッチング機能を使う

このプラグインにはビューアにカラーホイールを表示できる機能がついています。Rec.709変換を一旦オンにして色合わせをしてみました。

Rec.709変換を再度オフにすると両者はこんな感じになります。調整をした左側のCLOGはまだ若干青みが残ってますが、自動マッチングと比べるとかなりマッチしました。
FilmConverterをかけてみる

試しにフィルムコンバータープラグインをかけてみました。いかがでしょうか。
Davinci Resolveのショットマッチを使ってみる

2つのクリップのショットマッチを使った方が左側で、若干シアンに寄ってるのがわかります。右側が元のBMPCCで撮影したBRAW(Blackmagic RAW)ファイルです。
Davinci Resolve標準搭載のショットマッチ機能
Cinematchプラグインと同じく、Davinci Resolveにはショットマッチという自動でクリップ間の色合わせを行う機能があり、カラーページで使えます。シーンによって上手くマッチしたりしなかったりしますが、一度試す価値はありますね。