玄人志向のSSDケースをAmazonで買ったら開封済だった話

今回AmazonでGWM.2NVMe-40GCという型番の玄人志向のSSDケースを注文(12月16日時点で17,818円)したのが届いたので中身を確認してみます。

WD Blue SN550 2TBを入れてみる

ケースが無くなったWB Blue SN550 2TB

先日PNYの4TBをアキバのArkの期間限定セールでお得に購入したため、WB Blue SN550 2TBを入れるケースがなくなってしまいました。手持ちのThunderbolt対応のSSDケース「Shell Thunder」は米国Amazonでも売り切れ、メーカー直販サイトでも売り切れです。Shell Thunderはバスパワー駆動の静音ファンがあり高温時のみアクティブ冷却を行うため安心感が違いますが、手に入らないなら仕方ないですね。

WD Blue SN550の公称速度はリード2400MB/sでライトが1950MB/sです。USB3 Gen3.2だと転送速度は最大10Gbps、つまり1250MB/sです。これではSSDの性能を十分には活かしきれませんね。とてももったいないです。40GbpsのTB3接続のShell ThunderのSSDケースでは2235MB/sは出ていたので、USB4かTB3以上の規格準拠のSSDケースが最低限の条件としました。玄人志向の公称速度がリードで3069MB/sという部分に惹かれました。この最高速度はSSDの性能に依存するので、手持ちのWD Blue SN550でここまで転送速度が出ることはないでしょう。

OWC Express 4M2を諦めた理由とは?

OWCの4M2も狙ってました。2年前から公式サイトを何度も訪れては隅々まで読んでます。M.2 SSDを4本入れることができる画期的なSSDケースには違いありません。OWC 4M2の転送速度は付属のソフトRaidを使ってストレイピングRaid0を構築して使用した場合にのみ最高2500MB/sの転送速度を謳っているSSDケースなのです。

付属のソフトRaidを使わない場合は搭載SSD一本ごと4分の1の転送速度となり700MB/sとなってしまうとんでもない落とし穴があるのです。じゃあ、このソフトRaidを使えばいいのですが、気になる記述がいくつかありました。いくつか国内販売店アミュレットの公式サイトを確認したところ重要なことが書かれています。

※ソフトウェアRAIDを設定したドライブにmacOSの「復元システム(復元パーティション)」は作成できません。
※ソフトウェアRAIDを設定したドライブではmacOSの「FileVault(ディスク暗号化)」機能は使用できません。
※本製品に付属する「SoftRAID Lite XT」は、macOS 11 Big Sur以降には対応しておりません。このため、Apple M1/M2シリーズチップを搭載したMacでは使用できません。

※ソフトウェアRAIDを設定したドライブにmacOS High Sierra 10.13以降をインストールすることはできません。
※「SoftRAID XT」、「SoftRAID Lite XT」で初期化したディスクは起動ディスクとして使用できません。
※Apple Boot Camp環境には対応していません。

これではM1のMac miniはもちろんMac Studioでは使えませんね。ちなみに、4M2に決めたいのがやまやまなのですが、冷却ファンがうるさいというレビューもあって今回も見送りました。

2本のM.2 SSDが入るケースもいくつかAmazonで見かけますが、複数本のM.2 SSDを入れた場合の転送速度はSSDケースの性能に依存度が高く、販売サイトにこの辺りのスペックがきちんと記載されていないのも注意です。

玄人志向のSSDケースは開封済みだった

届いた商品の状態がまるで中古品のようでした。シールが剥がれていたり、外箱と内箱の位置がずれていたり、この時点で違和感を感じます。

二重にシールが付けられている形跡もありました。

玄人志向SSDケースはアマゾン公式アウトレット価格では新品価格より3207円安いが…

Amazonで価格を見てみると、新品価格(Amazon.co.jp)が17818円に対して中古品(Amazonアウトレット)が14611円です。つまりこれが返品品といった中古品ということであれば、3207円分の価値の下落をAmazonは了承しているということになります。

これでは私は3207円多く払って中古品を買ったことになります。これは割に合いませんね。

玄人志向SSDケースの中身をチェック

USBCケーブル、USBA変換ケーブル、T5ドライバー、T5ネジ(SSD固定用)、熱伝導シートが入ってました。アルミケースの筐体が肉厚で重さがありますね。

T5ドライバーとは?

付属のT5ドライバー

T5ドライバーとは先端が星形の切れ込みのドライバーです。+ドライバーのようにメジャーではないので失くすと大変です。

この筐体の蓋を開けて、WD Blue SN550 2TBのM.2 SSDをコネクターに差し込みT5ネジで固定します。

玄人志向SSDケースのベンチマーク

WD Blue SN550 2TBのベンチマークです。接続はSNYと同じOWCのThunderbolt DockというThunderboltのハブ経由で玄人志向のSSDに添付しているUSBCケーブルで繋いて計測しました。リードが2271MB/sでライトが1805MB/sです。WD Blue SN550の公称速度はリード2400MB/sでライトが1950MB/sですから、速度低下はほとんどないと考えて良いと思います。

Mac Studio前面ポートでベンチマークをとる

Mac Studio前面ポートでも測ってみました。極端な差はありません。誤差の範囲です。

添付ケーブルをTB3ケーブルに替えてベンチマークをとる

これも誤差の範囲となりました。

最後に劇的な改善の見込めるディープフォーマットをする方法がありますが、ケースの速度限界近くまで転送速度は出ているし、フォーマットは時間がかかるので後日更新します。

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